大人ピアノの練習のヒント-3 「緊張を利用」「目標を持つ」

大人からピアノを始める方の練習のヒントです。
5つのポイントにまとめました。
今回はこの中の④緊張を利用する⑤目標を持つの二つです。
(①はこちら)(②③はこちら

④緊張を利用する

④-1 録音・録画してみる
④-2 人前での演奏機会を逃さない

④-1 録音・録画してみる

演奏を録音・録画してみることの効果は自分を客観的にみられるということです。

 

ピアノの演奏は、

「指が楽譜通りに動くかどうか」

ここまでの段階で終わってしまうのは勿体ない。

技術レベルを少し落としででもその先をもとめてほしいですね。

 

曲をどうとらえてどう表すのか。

大人の方は特にここを楽しむことが演奏の醍醐味ではないでしょうか。

 

そのためには曲の中にある感情など、

何かに共感するアツい気持ちも必要です。

同時に冷静で客観的な目や耳をもつことが上達に繋がります。

「同時に」というのがとても難しいバランスです。

 

録音して後から聴くことは、

そのバランスを保つ助けになってくれます。

 

④-2 人前での演奏機会を逃さない

私の体験談になりますが、ピアノ講師になる前、趣味としてピアノを楽しみながら研鑽していた頃。

振返ってみると、最も効率の良い上達のチャンスというのは、人前で演奏することだったと思います。

 

まずはレッスンの発表会に毎年出演していました。

そのうちに結婚披露宴や地域の集まりの余興を頼まれるようになり、必ず引き受けていました。

大分レベルがあがってからは、自らサロンコンサートの企画出演をして100人近くを集めて人前に出ていっていました。

 

人前で弾く機会があればぜひ逃さず利用してくださいね。

 

⑤目標を持つ

⑤-1 憧れとなる人をみるける
⑤-2 期限を決める

⑤-1 憧れとなる人をみつける

「練習しなくちゃ」ではなくて、「毎日ピアノが練習したくてたまらない!」

そんな状態になるには?

一番良いのは「こんなふうに弾けるようになりたい!」という憧れの人をみつけること!

 

身近なところで、習っているピアノの先生。

グループレッスンなどでご一緒のお仲間。

その他にも積極的に見つけにでかけましょう!

 

プロのピアニストのコンサートに行くよりも、アマチュアの発表会がおすすめです。

鑑賞を楽しむにはもちろんピアニストのコンサートがいいです。

でも自身の意欲に火をつけるのは・・・

意外と同じように趣味で楽しんでいる人たちの演奏かもしれません。

 

ピアノ以外の楽器や歌などでも刺激をもらえますよ。

「すごく上手」や「完璧」というのではないのに、なぜだか心を掴まれる。

とにかく人前に出て表現したい想いが強烈。

そんな人たちを見ていると、「私ももっと自由に奏でたい!」(やらないと損!?)な気分になるものです♬

 

⑤-2 期限をきめる

「この時期にこうなるために今これをやる」

例えば何かの試験を受ける場合には具体的な期限があります。

ですのでそこから逆算してやるべきことを割り出していきますよね。

 

趣味で始めるピアノも

遠い将来の目標や目先の小さな目標、

何かつくって取り組んでいきたいですね。

 

家族のお誕生日にサプライズで1曲プレゼントする。

知人の音楽好きメンバーで集まる際に1曲披露する。

親戚の○○ちゃんの結婚披露宴の余興で演奏する、等々。

 

そこから逆算して今何をしたらよいか。

一緒に考えていきましょう!

 

以上、大人ピアノの練習のヒント5ポイントを3回にわけて解説しました。

何かお役にたてるヒントがありましたら幸いです。