ピアノの発表会に向けての練習方法・準備(趣味の大人ピアノ)
ピアノ教室では発表会や弾きあい会といったイベントを1年に1回程度行うところが多いです。
当教室でも1年に1度、何等かのイベントをしています。
絶対参加ではありませんので、全員参加にはなりませんが、日ごろお顔を合わさない生徒さんたちが集う貴重で楽しい機会となっています。
とはいえそこに集うには1曲何か準備しておかなければならないわけです。
いつもと違った環境が楽しいながらも、それが緊張につながるかもしれません。
そもそも先生以外の多数に聴いてもらうのが初めてかもしれません。
そこで、発表の機会の前の準備をまとめてみました。
①曲の準備
②当日の環境を想定した準備
①曲の準備
①-1 選曲
①-2 練習
①-1 選曲
講師と相談しながら曲を選びます。
およそ半年くらい前から選曲を促しています。
挑戦したい曲なのか、おさらいしたい曲なのか、何を選ぶかによって準備期間も異なります。
弾き映えのする曲、発表会向きの曲、というのはありますが、基本的には「好きな曲」で、技術的に適当なものを選んでもらっています。
皆さんのほうでも「次の発表会では何を弾こうかな」と一年を通じて意識しておいてくださいね。
①-2 練習
弾く練習はもちろんですが、それにプラスして「曲をよく知る(調べる)」ことをお勧めします。
これも練習の一部です。
クラシック曲を弾く場合は、作曲家の生涯のどんな時期に作られた曲なのか。どういう経緯があってできた曲なのか。
ポピュラー系の曲の場合、歌ものだったらいろんな歌手のバージョンで聴く、原詩が英語の場合歌詞の意味を調べる。
映画音楽なら映画を観る、等。
発表会で弾くなら、
少なくともそこに集まった人の中では
「私がもっともこの曲のことを知っている」
と言えるように。
先生も含めて。
「一番うまく弾ける人」
でなくてもよいので、
「その曲と親しいことにかけては一番!」の自信がある、
と言えるまでにはなるのが得策!
ヘンな緊張をしないための準備にもなるからです。
②当日の環境を想定した準備
②-2 緊張を想定した練習
②-1 楽譜の準備(暗譜でない場合)楽譜を見やすく調整
●譜めくりがなるべく要らないようにする。
●ポピュラー曲でリピート記号がある場合、視点が迷わないようにする。
・わかりやすく色付けしたり、前に戻らなくてもよいようにリピート部をコピーして切り貼りしたりする。
●会場の空調や照明がどのような状態であっても焦らないようにする。
・楽譜が飛んだりしないように台紙を貼る
・照明で光って見えなくならないようクリアファイルは避ける、など。
準備した楽譜は直前から使うのでなく、ある程度その楽譜を見ることに慣れる期間をとります。
②-2 普段とは違った緊張があることを想定した練習
良い緊張感はあっていいのです。
しかし本番で普段とは違った感覚になったとき、演奏をうまくコントロールできるかどうかは予測できません。
だからこそ身体に覚えこませるように普段以上に練習を重ねることが必要です。
そのうえで、これらのことをしてみると良いです。
●録音・録画をしてみる
●誰かに聴いてもらう。
●いつもと違うピアノで弾いてみる(スタジオレンタルなど)
●当日の衣装や靴を身に着けて弾いてみる。
以上、趣味の大人ピアノの方向けに、発表会に向けての練習方法・準備をまとめました。