独学と習い事の間で①

ラカンパネラおじさんの話をご存じですか?

ピアノに全く縁のない楽譜も読めない52才の海苔漁師のおじさんが、一念発起。

毎日8時間7年間練習し、難曲中の難曲「ラ・カンパネラ」を弾けるようになり、憧れのピアニストフジコ・ヘミングさんのコンサートに出演したというミラクルなお話。

漁師のおじさんの練習方法は、楽譜は読まず動画投稿サイトを見ての独自法。

曲が流れるのに合わせて画面上の鍵盤に今弾かれている音が点滅するのを見て、一つ一つ音を拾って仕上げていくという。気の遠くなるような積み重ね。

長時間取り組むことになるので腱鞘炎との闘いでもあったそう。

 

プロでも躊躇することもあるような難曲を、大人から始めた楽譜も読めない人が独学で、フジコさんのコンサートの前座として弾けるくらいになってしまう。

この曲しか弾けないとしてもすご過ぎます。

 

これは独学での特別なミラクルストーリー・・・

ピアノが全く初めての方が、何か好きな曲を人生でたった1曲だけ弾きたいというなら、自分なりの方法で取り組んでもいいと思います。

しかしその後に他の曲が弾きたくなっても応用がきかず、1曲1曲に膨大な時間がかかってしまう可能性が高いです。

また後で習いたくなっても、教えてくれる先生がいないかもしれません。

独学でついてしまったクセは習うときに障害になってきますし、教えが身に付きくくなるのです。

 

ラカンパネラおじさんほどのミラクルストーリーを目指していないとしても。

1日8時間7年間とかの膨大な時間と期間をかけて。

仕事もしながら。(おじさんは漁師の仕事をしながらだったそう)

腱鞘炎になりながら。練習できそうにない方は習うことをおすすめします。